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  • 空軍一號(前編)
はじめに
金曜日の台南⇒台北飛行機便はどれも満席。午後遅い時刻のフライトチケットは、事前に予約を入れておかないと、まずキャンセル待ちにも与れません。今日の台南でのミーティングは午前中に終わるから、お昼3時30分の便ならば予約なしでいけるだろう……こんな甘い考えが、私shao夫の8時間にも及ぶ台北家路への旅の幕開けでした。
(当日、同僚が入れ替わりで(台北⇒台南)ルートで移動する為に飛行機を予約をしようとしましたが、こちらも既に満席状態。翌朝一番の移動へと変更したんですョ。週末を利用して帰省したり、台北(都会)へ遊びに行ったりと往来が激しいようですネ)
それでは、これから僕の通った全工程をご案内したいと思います。
14:00 台南空港へ到着
遠東航空、復興航空ともに満席(己満訂席)であることを示すカードがチケットカウンターに出されているのを発見し、ショックを受けながらキャンセル待ち名簿へ自分の名前を記入しました。念のため、カウンターの小姐に当日中のどの便でも構わないので予約ができないか確認をしましたが、全て満席であると申し訳なさそうに回答を受けました。(以後的、都没有マ? ⇒ 都没有!)。
遠東航空のキャンセル待ち名簿はチケットカウンター右端に、復興航空はチケットカウンター反対側に置かれています。搭乗予定時刻の90分前に到着した為か、名簿に記載されている名前も少なく、両航空会社ともに上から7番目くらいでした。名簿には3種類あり(ゴールドカード会員/シルバーカード会員/一般旅客者)私が名前を書いたのは、もちろん一般名簿です。私が“期待”を持ったのは、・上から7番目だったから・ゴールド・シルバーカード会員用名簿には名前がなかったから、でした。運が良ければ15:30の便 か、16:40の便にお呼びがかかるのでは?と思ったのです。待ちました。
世の中そんなに甘くはなかった。
15:10頃から名簿カウンター側に人が集まり始め、ざわざわしてきました。20人以上は取り巻いていたでしょうか。気が付くと、ゴールドカード会員名簿にも15名以上の名前が加えられていました。係員の方が順に名前を呼び始めたのですが……キャンセル空きをゲットできたのは、全てゴールドカード会員でした。10名もいませんでした。間違いなくゴールド会員なのかどうか各人のカードを確認した上で、チケットを発券していましたので、嘘はつけない訳ですね。でも…そんなことより…ゴールド会員よりも60分以上も 早く到着して『一般名簿』へ名前を記載しても意味が無いこのシステムは、世間の厳しさを改めて教えてくれました。毎便10座席以下の空席にありつけるのは、一般旅客者ではなく、特権をもつカード会員なのです。たとえ数分前に到着したとしてもネ。悔しさや悲しさよりも『もし戦争が起きたら、優先的に国外退去できるのはきっとこんな特権階級の人なんだろうナ〜…金持ちになろう』って思いが込み上げてきました。
15:40 空港を離れる
このまま最終便までキャンセル待ちをし、最悪チケットが確保できずに台南市内のホテルに宿泊する羽目になることは避けたかった。今日は金曜日で、明日から休日ですモン。家に帰りたい。残る手段は『電車』か〜、ハァ〜〜。日本の準急列車に近い速度の『特急』で(しかも車内は湿ってて、匂いもかび臭かったりするんですョネ…)台北まで帰るのかと思うと憂鬱でたまらないのですが。決断しました。タクシーに乗り込み、運ちゃんに『到台南火車站』と言って出発しました。
しかし、出発直後です、『巴士』にチャレンジしてみようかな?って思ったのは。
この国の長距離バスは特にゆったりと座れる(バス内通路を挟んで両側に1座席ずつの広々シート採用)リムジン型が多いし、何事もチャレンジってことで。タクの運ちゃんに『我想去最近的巴士站。我要回台北!』。運ちゃんは全てを理解してくれました…親指立てて笑ったから……多分。その後はどこのバス停へ行くのか見当がつきませんでしたが、運ちゃんを信じ、眠りこけてしまいました。
16:00 巴士站(バスステーション)へ到着
到着したぞってタクシーの運転手さんに起こされたのは空港から15分ほど走った高速道路降り口の交差点でした(運賃195元)。僕の中国語で通じたようです。しかし……台北市内や新竹市内で見かける長距離バス停とは一線を画してます。僕は本当に先進国の仲間入りをしようとしている台湾へ来ているの?って泣きたくなるような、古きよき台湾民家風のバス停でした。しかもぼろぼろの看板に見えるバス会社の名前は『空軍一號』。空、飛ぶの?タクシーの運ちゃんに『これで台北へ戻れるの?良いバス なの?もっと良い(立派で綺麗な)バス停へ行ってよ!』など質問を浴びせました。が、運ちゃんがこれ以上走る気がないことは容易に見て取れたので、諦めて下車しました。
通りに面した家屋の1階部分がバスチケット売り場(兼、待合室?)です。カウンターのおねえさんに『到台北』と言って台北行きのチケットを550元で購入。台北行きとしては、台北直通便(所要時間5時間)や、台中など南部の都市を通過して台北へ向かう便(所要時間6時間)など2〜3種類のバスが用意されています。『不要』や『不需要』を駆使し(??)、台北直行便をゲットしました。チケット右上には自分が搭乗するバスの車番号『579』が、チケット左下には自分の座席番号『26』が書かれてあります。意外 にも安心させてくれる心配り。どれくらいでバスがこのバス停にやってくるのかを尋ねたところ、16:30だと言うので、30分に1本のペースであれば許せる範囲だなって納得し、軒先に出されている椅子に腰掛け待ちました。
空軍一號
このバス停は、高速道路を降りたところと幹線道路との交差点そばで、絶えず大型車が行き交っているため、とにかく埃っぽい。家屋の中は、お客のものではなく、どちらかというとその家の方や店員さん達のもののよう〜な感じで椅子や生活雑貨が置かれています。他の台湾人客も使用してませんでした。お客は軒先に適当に並べられた古〜いプラスチックの椅子に腰掛て待つのです。何かが“変”ですが、この国にちょっぴり長く住んでいると、こんなもんだと納得しませんか?僕は憤ることなく、素直に、ホコリまみれの店 先の椅子に腰掛てバスを待ちましたョ。異国の地、しかも自分がどこにいるのか(台南のどこかであることは明白ですが)わからないのに、不思議と落ち着いた気持ちになれたのは、埃っぽくはありましたが、晴れ渡る空にさわやかな風が吹いていたことと、100メートル斜め前方に『7ELEVEN』を見つけていたから。この景色は忘れないでしょう。
とても繁盛しているバス停で、台北行の他に高雄や台中、台湾南部、台湾東部の街行きのバスが15分おきにやってきました。利用客のほとんどが、学生さんでしょうか。Yシャツ着て、ネクタイ締めて、仕事帰り風な輩は私だけでしたョ。台湾の方々でも、ビジネスマンは普通は使わない交通手段なんでしょうか……
地方でローカルの交通を使用する場合に最も厄介なことは『言葉』だと思います。バスが来るたびに『どこそこ行きの方は乗り込んで〜』と言っているようですが、全く聞き取れませんでした。唯一聞き取れたのはバスの番号です。『579』。聞き逃していないか?『台湾語』で発音しやしないだろうか?久しく味わっていなかったタイプの不安に襲われ、自分が持つチケットと同じ色のチケット(行き先によってチケットの色が異なる)を持つ人と、そのチケットに『579』のナンバーを探す為、半ばガン飛ばすように学生 さんたちの手元に目を凝らしていました。
しかし到着予定時刻の16:30を10分すぎても20分すぎても『579』は来ない。はたしてバスは本当に来るのでしょうか?私は台北に帰れるのか??つづきは次回。

 

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