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  • 空軍一號(後編)
17:00 バスが来た!
台湾に生活するものとして、予定時刻なるものに期待をしてはいけません。腹を立ててもいけません。たとえ台北行きが30分に1本ではなく1時間に1本だったとしても。そんなモン!17:00、ついに『576』のコールがありました。薄紫のボディに『空軍一號』の地味な文字のバスがやってきました。
テロップをあがると、2階建てバスの2階座席部です。すばらしくゆったりしたシート(通路を挟んで左右に1座席ずつ)が迎えてくれ、私はバスを選択したことに誤りはなかったとほくそ笑んだのです。でも……
チケットにある私の座席番号『26』を探したのですが(肘掛に付いてます)、ありません!!一番奥まで歩いていきましたが、『19』で終了です。いい加減な国民性反対〜!!確認すべく入り口ドアへ向かってきびすを返したことろで、バスはさっさと出発しやがりました、ドアも締め切らないうちに。
バスには運転手のアシスタントをするおばちゃんが乗っていたので、チケットの座席番号を指さして『在那里?』と聞いたところ、返ってきた答えは『樓下』。今居る場所は2階で、その下だから、1階ですネ。……どこ?
これまで、台湾の2階建てバスに乗車すること多数。1度も1階へ通されたことはありませんでした。どこから入っていくんだろう?考えられる降場は1箇所だけ。中央部にあるトイレに続く階段。上から覗いてみたものの、トイレの反対側には古びた(2階部分で使われ古くなったので下に捨てられたような)シートが1個見えるだけです。もう一度バスのおばちゃんに聞きに帰りました。おばちゃんは今度はジェスチャーつきで『樓下!』。
今度は勇気を振り絞って階段を降りてみました。…空気が澱んでる…空間があった!腰を折って進まないと頭をぶつけてしまうような低い天井の空間でしたが、シートが7個あり、4人の先客が座っていました。それと運ちゃんが仮眠をするような(座布団を敷き詰めただけの)板台1個。しかし『26』の座席は無い。もしかして、この運ちゃん仮眠台が私の該当シート……?混乱してきました。覚悟を決めて自分の荷物をこの板台に置くだけはおいてみました。
その時、あのアシスタントのおばちゃんと、2人の女の子が下へ降りてきました。後で気付いたことですが、この2人の女の子、台湾人のくせに何故うろうろしていた日本人よりも後から1階へ降りてきたのでしょう。台湾人も知らない地下の世界?怖かったから私に先に行かせたの??わたしは北京語がしゃべれないんダョ?!かんべんして欲しい。
26番の座席がないことに気づいたのか、おばちゃんが『どのシートでも良いから座っていいよ』と私に言いました。しかし、7個あるシートは6個まで埋まっています。残る1席は1番前で足を伸ばす空間が40センチ位しかない。空気が悪い、狭い、暗い、汚い、湿っぽい。
Welcome to Taiwan!
19:40 新竹の巴士站へ到着
日本の海岸に漂流してくる、中国からの違法難民さんたち。何日間も劣悪な環境の船底で生活を余儀なくされているとメディアで報道されていたことをふと思い出しました。私には“決して”不可能だな〜なんて思いがなぜだかこの時頭をよぎりました。
シートに腰を落ち着け、2階よりもやけに車の揺れを感じるなと思いながら、一刻も早く眠りにつかねば台北までの道中もたない(車酔いや嘔吐がくる、きっと来る)と直感。必死に寝ることだけに集中しました。……おしっこに行きたい……こんなときに限って。勇気を出してだれも行かないトイレに行ってみましたが、女性には酷な“スゴイ”空間が待っていました。男に生まれたことを感謝。スッキリしたところで再度睡眠に挑戦。5分も経たずに意識がなくなって、起きてみるとなんと新竹でした。どこででも寝 られる自分の体質にいつも感謝していますが、今回も、女神さま〜。途中、起きなかったことから勝手に推測するに、台南から新竹間はノンストップなのではないでしょうか
新竹⇒中歴⇒南カン⇒三重⇒台北の順でポツポツ停車(空軍一號のバス停でしたョ)しながらのラストランでした。確か台北直通便だったはず。本当に台北までノンストップならば、1時間は早く到着していたような気がしますが、これは仕方がないのかな。一見さんの私が口出しできませんョネ(もう乗りませんから)。
三重巴士站を出たところで、おばちゃんが、バスの整理・清掃を1階部分からしたかったのでしょう、強制的に(言葉がわからなかっただけなのですが)2階シートへ移るよう促され、僕を除いて唯一残っていた女の子と2階へ上がっていきました。2階部の環境の良さ(空気が良い、広い、明るい、清潔、さわやか)は一瞬で感じ取れ、思わず私は一緒に1階から上がってきた女の子と顔を見合わせた程でした……三重から台北へと繋がる橋を2階席の窓から眺めつつ、私はなぜだか優越感に浸ったのです。『すばらしい、今日 が終わったんだ。』
21:30 台北の巴士站へ到着
台北巴士站は、承徳路一段54號に在ります。中山北路×南京東路交差点から、三越−IDEEを通り過ぎ5分ほど歩くと、承徳路交差点となります。左折後、数百メートルでバスがゴロゴロ停車しています。週末の夜ともなると、夜行バスで南部の実家へ帰郷しようとする学生さんや家族でごった返していますので、間違えようがありません。
最終の飛行機に乗り遅れたけれど、翌朝一番に台南や高雄にいなければならないってこと、お仕事されている方ならばありますョネ。
Let's Try.
家族や彼女、会社のお偉いさんには薦められません。
ひとりでトライ!!
22:00 帰宅
徒歩圏内だったので、歩いて帰りました。と言うよりも、面白いこの経験を如何にshao妻に伝えるか、興奮してたので、距離は気になりませんでした。
さてこれで終了です。文中オーバー表現はしていません。きっとこれをお読みになった方の中にも同じような経験がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。台南、高雄行きのバス会社は他にも多数(5〜6社)あります。台北のバス停(承徳路)でじっくり選んでみては如何でしょうか。台湾に来たからには、1度は使ってみないと。ゴージャスなシートで“総経理”気分を味わってみると、仕事の苦しみもちょっぴり減りますョ。

 

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