- 台湾で台湾元を日本円に両替する~両替所別比較
1. 両替所別比較 part1~銀行4行とお土産屋さん
- 2005/01/28、同日同金額の台湾元を5カ所で日本円に両替する試みを敢行!中山北路2段沿いの銀行4件と、お土産屋さんで試してみました。台湾の銀行には日本円の小銭がないので、端数は台湾ドルのおつりとして戻ってきます。ちなみに、この日のWOLD NAVIによるインターバンクレートは0.31。
・NTD10,000をJPYに替えると、台湾ドルのおつりの多い順に……
銀行(両替所)名 | 両替された日本円 | 台湾元おつり | sell Rate | |
1 | 中國國際商業銀行 | \32,000 | $71 | 0.3103 |
2 | 台湾銀行 | \32,000 | $67 | 0.3104 |
3 | 彰化銀行 | \32,000 | $51 | 0.3109 |
4 | 第一銀行 | \32,000 | $19 | 0.3119 |
5 | 金龍 | \32,000 | $0 | 0.3125(参考) |
- 1位. 中國國際商業銀行(ICBC)\32,000/$71/0.3103
- 今回いちばん多くおつりをくれたのは、中國國際商業銀行。中山北路2段、南京西路交差点ちかくにある店舗です。ここは外貨取引を主な業務のひとつにしています。入ってすぐ両替用の番号札を引いて待ちます。順番待ちがあったのはここだけでしたが、5分ほどでした。窓口でパスポート、居留証、台湾元を出し「我要日幣」と言うと、窓口の人が書類をほとんど書いてくれます。住所、電話番号、サインは自分で記入。
- 中國國際商業銀行の良いところは
- ・今回の中では一番レートが良かった
- ・書類をほとんど書いてくれる
- ・お金を一緒に確かめてくれる
- ・レシートが発行される
- です。日本円の切り替え時期でしたが、一番旧札が多かったのはここでした。
- 2位. 台湾銀行 \32,000/$67/0.3104
- 中山北路1段、南京西路の交差点からすぐの台湾銀行です。2階が外貨両替コーナーです。ここは、窓口で日本円への両替であることを告げると専用の書類がでてきますので、自分で記入が必要です。書くところは色々ありますが、名前、住所、電話番号、パスポート番号、サインでOKです。パスポートと居留証を示しておいて下さい。あとは受付の人が処理してくれます。
- 台湾銀行の良いところは
- ・今回1番のICBCとレートがほとんど同じだった
- ・お金を一緒に確かめてくれる
- ・レシートが発行される
- です。
- 3位. 彰化銀行 \32,000/$51/0.3109
- 中山北路と長春路の交差点にある彰化銀行。入り口入ってすぐ右手に『foreign exchange』があります。台湾元を見せて我要日幣、と頼むと、お金はしまってちょうだいと言われました。パスポートと居留証を見せると、書類は全部銀行の人が書いてくれます。なにやら伝票をもらって、2號カウンターに移動し、台湾元を支払います。そしてまた入り口付近のforeign exchangeカウンターに戻って、そこで日本円をもらうシステムです。今回の中では一番頻繁に取引レートが動いていました。
- 彰化銀行の良いところは
- ・書類を全部書いてくれる
- ・日本円の新札が一番多かった
- ・レシートが発行される
- 同じカウンターで全部処理できなかったのはここだけでした。
- 4位. 第一銀行 \32,000/$19/0.3190
- 中山北路2段、国賓ホテルの隣の店舗です。1階の右手奥に『出國結匯』があります。手続きは台湾銀行とほぼ同じです。
- 第一銀行の良いところは
- ・今回の中では一番詳細なレシートをくれる
- ・言わなくても封筒をくれる(しかもきれいな)
- です。銀行の中では少しレートが悪く、応対の人は一人しかいないようです。
- 5位. 金龍(お土産屋さん)\32,000/$0/0.3125(参考)
- 最後に、長春路と新生北路の交差点にある総合ギフトショップ、金龍に行きました。地下の左奥に両替コーナーがあり、日本語ができる人が常駐しています。私が行った時は団体のお客さんが2,3組いて、ツアコン(台湾人)の人達が両替をしていました。店の人に「再両替ですか?」と聞かれたので「私台湾に住んでるんですけど……」と見当違いな返事をしていたところ、隣にいたツアコンのおじさんが「台湾では日本円に両替することを再両替というんだ」と教えてくれました。さらに両替所の人に「入り口でもらった カードを見せて下さい」と言われたので「ない」というと、困惑した感じでしたが、両替はしてくれました。後から確認したところ、一人で行っても入り口のところでカードをもらえるので、もらってから行った方がいいです。
- 金龍の良いところは
- ・日本語ができる人がいる
- ・8:30~18:00まで営業している
- ・土日も営業している
- sellの場合のレート表示はなく、レシートもありませんでした。レート・手数料云々というより、おつりがでないという感じです。
- ちなみにお土産屋自体はとても広くて、アクセサリー類が充実しています。つまみぐいした蓮の実の蜂蜜がけ、ドライイチジクも美味。マンゴープリン等もなかなかよさそうでしたが、安いということはなさそうです。
- 補足
- 中山北路と南京西路の交差点で表に『foreign exchanger』の表示があった玉山銀行へも行ってみました。しかし、すみません両替はやっていません、向かいの台湾銀行に行ってくだいと言われました。応対は丁寧で、小さくきれいな店舗でしたが、あの表示はなんだったのでしょう?
- それからDFSにも行ってみましたが、そんなに沢山の金額は両替できません、と言われました。日本円で2万円くらいまでだそうです。両替時間は10:00~19:30。
- part1まとめ
- 10,000元を両替してみて、全ての場所で32,000円になりました。あとは、台湾元でいくらかおつりがもらえる、ということですね。台湾では1日の中でもレートが動きますので、1位~3位くらいまではあまり違いがないと思って良いと思います。ただ、金額が大きくなったり回数がかさむ場合は注意してください。各銀行、お土産屋さんともに良いところがあるので、ご自分の用途や好みにあわせてお使い分けください。つづいて両替所比較part2をどうぞ(^^)/
2. 両替所別比較 part2~台湾市内と空港
- 2005/02/3、『台湾市内』の台湾銀行と『中正国際空港第1ターミナル』の台湾銀行、さらに『成田空港第2ターミナル』の三井住友銀行で1,000NTDを日本円に両替してみました。台湾では市内・空港ともに日本円の小銭はないので、端数は台湾ドルのおつりとして返ってきます。日本の空港では、端数も日本円に両替されます。
・NTD1,000をJPYに替えると……
銀行(両替所)名 | 両替された日本円 | 手数料 | 台湾元おつり | sell Rate | |
1 | 台湾銀行(市内) | \3,000 | なし | $79 | 0.3071 |
2 | 台湾銀行(空港) | \3,000 | $20 | $60 | 0.3068 |
3 | 三井住友銀行 | \2,792 | なし | なし | 0.3582(参考) |
- 1位. 台湾銀行(市内)\3,000/$79/0.3071
- 今回一番お得だったのは、市内の台湾銀行でした。
- 台湾銀行(市内)の良いところは
- ・今回の中では一番台湾元のおつりが良かった
- ・お金を一緒に確かめてくれる
- ・レシートが発行される
- です。
- 2位. 台湾銀行(空港)\3,000/$60/0.3068
- sell Rate自体は最も有利な数値を示している空港の台湾銀行(この場合値が小さいほど有利です)。手数料が20元かかった為、市内よりおつりが19元少なくなりました。
- 空港の台湾銀行の良いところは
- ・とにかく処理が早い!待ち時間ほとんどなし。
- ・書類をほとんど書かなくて良い。サインだけ。
- ・レシートが発行される
- です。
- 3位. 三井住友銀行 \2,792/なし/0.3582
- 成田空港第2ターミナルの三井住友銀行です。上記のレートは逆算したもので、実際はBUYING2,7915と表示されていました。レートの計算については豆コラムの「レートに対するshao妻的難題」もよろしければご参照下さい(^^)。
- 三井住友銀行の良いところは
- ・日本で両替ができる。パスポートのある人の分、ひとり60,000元まで
- です。基本的に台湾元は日本国内では両替できないことになっています。日本での両替については日本で台湾元から日本円へ両替するときに詳しいので必要な方は参照して下さい。
- 補足
- 台湾では1日の中でもレートが動きますので、ちょっとの差の場合は時間による変動かもしれません。両替所別比較part1で第一位だった中國國際商業銀行は空港にも支店があり、sell Rateは0.307を表示していました。
- ちなみに今回試したのは、中正国際機場では当然出発ロビーです。同到着ロビーにも台湾銀行がありますが、ここでは台湾元→日本円の両替はできません。
- part2まとめ
- 台湾市内と日本の空港ではざっとみて\450の差がつきました。1000元でこれですから、両替は台湾でした方が有利なことは確かなようです。
- また、台湾銀行なら市内と空港のレートがほとんど同じということ分かりました。手数料の20元ですが、両替の金額が大きくなっても同じという情報を頂きました。空港で両替した方がぐんと楽ですので、20元ならおすすめです。
3. 両替所別比較 part3~都市銀行と地方銀行
- 2005/07/20
- 『台湾市内』で、両替所比較part1で1位だった中国国際銀行と、日本円→台湾元のレートが良いという噂の華南銀行、土地銀行
- そして『中正国際空港第1ターミナル』の中国国際銀行で3,000NTDを日本円に両替してみました。
NTD3,000をJPYに替えると……
銀行(両替所)名 | 両替された日本円 | 手数料 | 台湾元おつり | sell Rate | |
1 | 中國國際銀行(市内) | \10,000 | なし | $152 | 0.2848 |
2 | 華南商業銀行 | \10,000 | なし | $143 | 0.2857 |
3 | 土地銀行 | \10,000 | なし | $142 | 0.2858 |
4 | 中國國際銀行(空港) | \10,100 | $100 | $17 | 0.2854 |
- 1位. 中國國際銀行(市内)\10,000/$152/0.2848
- 今回も一番お得だったのは市内の中國國際銀行でした。手続きについては両替所別比較part1と同じなので参照して下さい(^^)/
- 2位. 華南商業銀行\10,000/$143/0.2857
- 中山北路2段の店舗です。入り口を入ると、右手に外貨両替のカウンターが沢山あります。日本人が多いのか、ほんの少し日本語を話す人がいました。書類に名前と住所、ID no.(今回は居留証のno.でした)を記入します。作業は手慣れていました。封筒が欲しいというと、明らかにどこかから送られてきた封筒の宛名をはがしたやつに入れてくれ、適当にホチキスで留めてくれました。くちゃくちゃだったけど感じのよさで◎(^o^)。
- 他に華南商業銀行の良いところは
- ・今回は2番目にレートが良かった
- ・レシートの他にサインした書類の控えもくれる。
- です。
- 3位. 台湾土地銀行\10,000/$142/0.2858
- 同じく中山北路2段の店舗です。2階が外貨両替と表示されていますが、実際は1階のお客様カウンターで行いました。カウンターの人は中国語しか話せませんが、英語のできる人が通訳してくれて「当行は1万円単位でしか両替できませんが、いいですか」と確認してくれました。
- 書類は記入するところが沢山あり、よく分からなかったのでモタモタしていると、最終的にパスポートと居留証を見てほとんどカウンターの人が書いてくれました。手続きには少し時間がかかりました。小さな店舗ですし、あまり両替に来る人はいないのかなという印象を受けました。
- 台湾土地銀行の良いところは
- ・今回2位の華南銀行とレートはほとんど変わらない
- ・レシートをくれる
- 4位. 中國國際銀行(空港)\10,100/$17/0.2854/手数料$100
- 上記3行は1時間以内に両替していますが、空港は3時間後くらいですので、レートの変動があるかもしれません。
- 今回100元の手数料を取られたのは、どうやら私が居留証や居留ビザを提示しなかったからのようです。多分提示すれば20元で済んだと思います(旅行者の方の場合は、両替時のレシート)。レート自体は今回2番目によい数値でした。
- 100円単位で日本円を返してくれたのはここだけでしたので、なるべく日本円が欲しい方には良いのではないでしょうか。
- 他に中國國際銀行(空港)の良いところは
- ・やはり早い。手続きも簡単。
- ・レシートをくれる
- part3まとめ
- 今回は都市銀行と地方銀行での再両替にチャレンジしてみました。地方銀行はのんびりした感じ、フレンドリーな感じが良かったです。しかしレート自体は中国国際銀行や台湾銀行の方が良かったです。
- それよりおどろいたのが、旧正月時期に比べて台湾元が日本円に対して随分強くなっていたことです。
- 1/28の中国国際銀行のsell rateは0.3103ですので、3,000元だしても10,000円札は戻って来ない計算です。いやぁ、為替って、重要なんですね。
- おつかれさまでした!さて日本で台湾で作ったクレジットカードで買い物をした場合についてもアップしています。カードのレートは?精算時期は?など、興味のある方はご覧ください(^^)/
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