南アフリカワインは日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、今世界で一番注目されている産地が南アフリカなんです。
本当に高品質で安価なワインがここ数年でぞくぞくと出てきています。
南アフリカは南半球ですから四季は半年ずれていますが、温かな春、暑い夏、涼しい秋、寒い冬という四季や気温は日本と変わらないんです。
実はこの四季がワイン造りには大切なんです。春に花を咲かせ、夏に実が育ち、秋に収穫されるぶどうは冬の間じっくりと休めることでまた春に元気な花を咲かせる、という自然のサイクルが良いぶどうを育てます。
さらに驚くことに、南アフリカのワイン産地は暑いどころか涼しいんです。ワイン産地は海沿いの涼しい産地に広がりますから、常に海から吹き上げる涼しい風のおかげで体感気温は日本よりもぐっと涼しく、ブルゴーニュのように酸がしっかりとしたワインが出来上がるというわけです。
海から吹き上げる冷たい風は、ぶどうの酸を保つだけではなくもうひとつの大事な仕事も持っているんです。それがカビ対策。
有機栽培農法(ビオディナミ)が注目を集めていますが、ぶどうやワインにとって化学肥料や農薬は極力抑えた方が良いのはご存知ですよね。
南アフリカでは、海から吹き上げる風が畑を常に乾燥した状態にしてくれますから、ぶどうが病気になる原因のカビを防ぎ、農薬の使用を最低限に抑えることができるんです。
海の冷風はワインに必要な酸を守るというだけではなく、ぶどうを病気から守る、大事な役割を果たしてくれるというわけです。
数年前に輸入されていた、1本数百円で飲める大量生産型の南アフリカワインの影響で、南アフリカワインは「安いだけで美味しくはない」というイメージが残っている方もいらっしゃると思います。私もそうでした。
でも今は、大量生産型のワインは淘汰され、本当に美味しく、安い南アフリカワインだけが輸入されてくるようになりました。
大量に造ることで安く済ませるのではなく、安い人件費・コストのおかげで安くなっているのが、今の南アフリカワイン。特に昨今はユーロ高によってフランスワインが急騰中ですから、その差は開くばかりです。
例えばフランスと比べれば、その差は3倍以上と言われています。つまり、フランスと南アフリカで同じ手間隙をかけたワインを造れば、南アフリカはフランスの3分の1の価格で買えるというわけです。これはお買い得ですよね。
・ワイン造りに適した気候
・農薬に頼らずぶどうを栽培できる立地
・圧倒的に安い人件費
これほどの条件が揃った南アフリカに目をつけたのは、ワインファンだけではありません。ワイン醸造家たちも南アフリカの好条件にひかれました。世界中からワイン醸造家が集まり、今もワイン造りの技術が驚くほどのスピードで向上しているんです。
10年前には確かに大量生産の安ワインが出回った時代もありましたが、今日南アフリカでは、フランスの銘醸ワインに勝るとも劣らない美味しいワインが造られ、しかもフランスワインの半分以下の価格で味わえるようになりました。
ワインファンであれば「美味しい」「安い」という大事な条件をクリアした南アフリカワインを飲まない手はありません。
大量生産のイメージがある方も、サバンナのイメージがある方も、南アフリカワインは数年前に飲んだっきりという方も、ぜひ南アフリカワインを味わって下さい。
新品価格 |
台湾に格安で泊まる!